ダブルツリー(東京・港)林民子代表は、中国北西部のチベット族が家畜として飼っているヤク(ウシ科の動物)の毛糸製品「SHOKAYブランド」を販売している。

NPO法人ONENESS!projectの理事のメンバー(左から2人目が林さん)

震災後から、自身が代表を務めるNPO法人ソーシャルコンシェルジュとして、この毛糸を使った「編み物ワークショップ」を被災地で行ってきた。そこで作られるニット商品を買い取ることで、現金収入をもたらす。

10月に発売された第一弾は、フラワーブローチ(税込1575円)。そのうち、500円が工賃として生産者に支払われる。
「岩手県山田町の避難所で編み物をしたいという女性が多くいるというニーズを知り、ワークショプの開催をご案内しました。約130世帯に住む仮設住宅を拠点に毛糸と編み物キットを渡して編み方の技術も教え、出来高制で工賃を渡しています」(林代表)

現地では高齢者も多く、孤立したり、地域コミュニティが分断されたりすることもある。そこで10月、住民みんなで野菜や花を植え、イスやテーブルで気軽に集えるコミュニティ・ガーデンを作った。これを来春にも新たに作りたいという。

おしゃれになる施術を楽しみながら、パーティ入場料が寄付になる

その志にモデルのSHIHOさんが代表理事を務めるNPO法人ONENESS!projectが賛同。12月4日に南青山のNicolai Bergman Flowers & Designフラッグシップストアでパーティを開催、100人以上のファッション業界人が寄付を行った。林代表は、「今後もスポーツとファッションを通じて女性視点のプロジェクトを行っていきたい」という。(今一生)


NPO法人ONENESS!project
NPOソーシャルコンシェルジュ
SHOKAY (ショーケイ)