SNSで「おにぎり」を写した投稿が急激に増えている。これはNPOが始めたキャンペーンで、「おにぎり」の写真投稿1枚につき、アフリカやアジアの子どもへ5食分の給食を届けるもの。「インスタ映え」おにぎりで共感を集め、飢餓撲滅を目指す。(オルタナS編集長=池田 真隆)
このキャンペーンは特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(東京・港、以下TFT)が10月5日から始めた「おにぎりアクション2017」。おにぎりの写真をSNSか特設サイトから投稿することで、協賛企業が写真1枚につき100円を寄付する。100円あれば、アフリカやアジアの子どもへ5食分の給食を届けることができる。
これまでに6万9091枚の写真が投稿された。期間終了後には、投稿された写真を表彰するコンテストを実施。キャンペーンは11月15日まで。
期間中は写真の投稿以外にも、対象商品の購入で給食を届けることができる。イオンリテールや伊藤園、Oisixなど6社が寄付付き商品を販売している。
Oisixの高島宏平社長は理事として、TFTの立ち上げに関わった。先進国の肥満を解消し、飢餓撲滅を目指すTFTのコンセプトに共感し、協働を続ける。今回、寄付付き商品として販売したのは「白いんげん豆のトマト煮」と「国産小麦のプレーンベーグル」など。
オイシックスドット大地 統合マーケティング部広報室の西田尚子氏は、「食べるというシンプルな行為で、どなたでも(キャンペーンに)参加できる。購入した寄付付き商品を食べるときに現地のことを考えてもらえればうれしい」と話した。
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