東京四谷に僧侶が運営する「坊主バー」がある。

毎晩多くのお客さんで店内は賑わう


仕事帰りのサラリーマンやOLなどで毎晩賑わっているという。2000年9月にオープンして浄土真宗本願寺派僧侶の藤岡善信さん(35)がマスターを務める。

立ち上げた背景は、僧侶たちの仏教を身近に感じてほしいとの思いからである。お酒を通して仏教の話をすることで、普段なかなか興味を持たない人も関心をもつようになるという。

毎日、短い法要や法話が行われて、仏の教えにふれることができる。また、リクエストすれば僧侶が同席して、カウンター越しに人生相談に応じてくれる。
浄土真宗以外に真言宗、曹洞宗などの僧侶も在籍しており、宗派を問わずに僧侶たちと気軽に話すことができる。

マスターの藤岡さん


藤岡さんは「今はお葬式などの儀礼以外の場ではほとんど仏教に触れられない。日本のルーツである仏教を多くのみなさんに知って頂きたい。皆様のご来店ぜひお待ちしております」と笑顔で話す。(オルタナS副編集長=池田真隆)


坊主バー