30℃を超える日が続き電力需要も高まるなか、企業はそれぞれ独自の節電対策を講じ始めている。

製薬企業のグラクソ・スミスクライン(東京・渋谷)は30日、東日本大震災からの復興支援の一環として、被災した学生向けの奨学金を新設することを発表した。奨学金の原資は、同社の節電による節約分を原資にするということで、節電における新たな取り組みとして注目を集めそうだ。

奨学金は、東北地方の大学にて薬学を学ぶ学生で、経済的に修学継続が困難な学生を対象とする。定員は約30名で、1名あたり月額5万円を卒業まで支給する。その他詳細については、現在調整中だという。

奨学金の原資となる節電対策については、7月1日より実施し、本社ビル最大使用電力の約25%削減を目標とする方針だ。具体的な対策として、スーパークールビズの採用や、在宅勤務体制の導入による一部フロアの閉鎖によって電力消費を抑えるという。

同社は、節電対策を今年の秋頃まで継続実施し、長期にわたる奨学金制度への資金確保をしていきたいとしている。

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