ソーラーシステムやバイオディーゼル発電を利用し、100%自家発電で賄い、東京電力からの電気は一切使わずにイベントを行う「第8回ひかり祭り」が、本日8月5日から7日までの3日間、神奈川県相模原市で開催される。
ひかり祭りは廃校に希望のひかりを灯す芸術祭として、2003年から開催されている。照明や映像作家、音楽家など様々なアーティストが新しい取り組みを行う表現の場になっている。会場である神奈川県相模原市緑区(旧藤野町)の旧牧郷小学校は、普段からアーティストのアトリエや作業場として校舎が使用されている。
元々はアーティストと地域の住民との交流が目的で始まったイベントだが、近年はバイオディーゼルやソーラーエネルギーを導入して環境への負荷低減を試みたり、環境問題や社会問題をテーマにした講演や映画を上映したりするなど環境色も強いイベントとなっていた。
今年は東日本大震災及び原発事故が契機となり、新たな取り組みを模索した。その一つが100%自家発電であり、原子力発電の電気を使うことなく、イベントを開催しようというものである。また、例年よりトークショーやワークショップの時間を増やし、放射能問題やエネルギー問題を考えるきっかけを参加者に提供する。
震災以降、自給する力が見直されようとしているが、エネルギーを完全自給するという今回の地域発の取り組みに大いに期待したい。(オルタナS特派員 加藤千博)
■第8回ひかり祭り 開催概要■
[開催日] 2011年 8月5日(金) 18:00~21:00 (前夜祭)
2011年 8月6日(土) 12:00~21:00
2011年8月7日(日) 10:00~21:00
[会場]
旧牧郷小学校(神奈川県相模原市緑区牧野7029)
[入場料金]
3000円(3日間通し料金。6日に入場しても7日に入場しても同料金になります。何度でも入退場できます。)
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