HOOP(大阪市)は7月3日、大阪・南船場でコーヒー焙煎機を時間貸しする空間「HOME」をオープンした。同社は「コーヒーで世界中を繋げる」をテーマに、公正な取引を推進する「フェアトレード2.0」、コーヒーを淹れる主体者を増やす「カフェ10万店構想」をビジョンに掲げて活動する。日本初の公共的なシェアロースターによって、カフェのオーナーやバリスタだけでなく、自家焙煎が長年の夢だったコーヒー好きなどの個人も含め、コーヒーの世界を広げていく。(オルタナS関西支局長=神崎 英徳)
大阪の中心街にあるビルの地下で、秘密基地のような広々とした空間にあるのは、焙煎機とエスプレッソマシン。コンセプトは「Co Imagine」だ。世界中の生産者やサプライヤーから仕入れる生豆と焙煎機を共有でき、誰でもハイクォリティーなコーヒー豆が焙煎できる環境を整えた。利用料金は1時間4000円。
レストランのシェフやベイカー、パティシエなどに加えて、アーティストやクリエイターらの利用を想定している。様々な分野から人が交わることで技術や文化が創造される場を提供するという。
コーヒーの自家焙煎は、初期投資額が非常に高い上に専門的な技術を要することから新規参入には大きな壁があり、個人の場合そのハードルはさらに高い。
シェアロースターはコーヒー文化が発展しているサンフランシスコやブルックリン、オーストラリアや北欧ではすでに根付いているサービスだという。プロも個人も使える焙煎の空間が、日本のコーヒー文化をどう変化させるか注目されている。
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