ブロックチェーン技術に興味を持つ大手企業の有志はこのほど、ブロックチェーンを活用した世界初となるLGBTカップル向けの調印式を企画している。ブロックチェーンでパートナーとの結婚を署名することで、式場に用意された七色のLEDライト付きの風船が灯る仕組みだ。日本では同性婚は法律で認められていないが、ブロックチェーンでLGBTカップルの婚姻ニーズを可視化させ、民間企業のサービスを変えて、「結婚の多様化」を狙う。(オルタナS編集長=池田 真隆)
この調印式を企画しているのは、BLOCKCHAIN2.0 MEETUP実行委員会。大手企業の有志からなる組織で、ブロックチェーンの社会実装や啓発を行っている。同性カップルを公的に認めた「パートナーシップ制度」を導入している渋谷区が9月8日に開くイベント「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」内の一環で、調印式を開く。
日本では同成婚がないため、LGBTカップルは法律上の結婚は認められていない。そのため、一緒に暮らしていても法律上は「同居中」と認識され、ICUへの入室や遺産相続などが認められていない。
同実行委員会の代表を務める染谷悟さんは、「日本では、異性どうしの結婚式にしか対応していない式場が多く、同性婚もない。ブロックチェーンで新たな結婚の形を提案することで、結婚のあり方を多様化させたい」と話す。
9月8日の調印式には、ブロックチェーンIoT汎用デバイスベンチャーであるCherryChain社の技術で、署名したときに、会場に設置した風船が七色に灯り、カップルの門出を祝う演出を行う。会場は、渋谷にあるEDGEof。参加申し込みは:https://blockchain2meetup.peatix.com/