レジ袋や使用済み電球などの「廃材」をデザインの力で「商材」に蘇らせようというコンテスト「ゴミコン」が、10月23日から11月1日まで新宿コニカミノルタプラザで開催中だ。レジ袋 で作られた照明や、東京ドームの屋根の生地を利用したランプシェードなど16点が展示されている。

今回展示された作品は、素材が面白いだけでなく、デザイン性も高いため、思わず「欲しい!」と思 ってしまうような作品が並ぶ。今までデザインに全く携わったことがない人からプロのデザイナ ーまで幅広く参加し、応募総数は101点にのぼる。



例えば、合板を使って製作されたフラワーベース。様々なシーンで利用されている合板だが、合板は積層することによって無垢材の反りや割れといった欠点をカバーしているため、再利用するのが難しい。しかし、その積層を模様と捉えることにより、この世にひとつしかない模様をもったフラワーベースを創り上げた。

主催団体の一つ、NEWSEDプロジェクトの青山雄二さんは「まずは世の中にこれ だけの廃材が出ている現実を知って欲しい。社会にとって一度不要になった廃材も、別の視点 から見ることで、廃材の新たな可能性を感じてもらいたい」と意気込みを語る。

今までの廃材の見方を変え、”モノの新しいインフラ”を作る可能性を秘めている「ゴミコン」。デザインの未経験者でも、コンテストを通してアイデアを形にすることができるため、プロダクトデザイナーへの新たな登竜門になる可能性もある。是非足を運んで、新たな可能性を体感して欲しい。(オルタナS特派員 北川義樹)