ぷりぷりした肉厚で高品質ブランドの「十三浜わかめ」。そのわかめをしゃぶしゃぶで食べる「生わかめしゃぶしゃぶ」は絶品である。

湯通しした瞬間にキレイなエメラルドグリーンに変わる(下)


石巻・十三浜は北上川から流れ込む淡水と太平洋に面した追波湾の海水が出会い、絶妙な自然環境の元育てられる日本有数のわかめ処として知られてきた。

先の震災で十三浜も壊滅的な被害を受けたが、一人8000万円以上の被害を背負いながら、次の世代へ「海の幸豊かな」十三浜を残すため8割以上が漁業を再開した。

生わかめしゃぶしゃぶが誕生したのは、石巻十三浜の漁師グループ「浜十三」(はまじゅうぞう)を支援する支援団体ラブギャザリング(東京港区)の代表深尾尚子さんの一言がきっかけ。

「十三浜の漁師さんからは、もともとわかめが売れなかったこともあり、『震災前と同じ姿には戻りたくない。もっと自立できるようになりたい』と言われていた。わかめの価値をあげて、被災地での雇用対策にはしゃぶしゃぶしかないと思い提案してみた」と深尾さんは話す。

しゃぶしゃぶセットにはホタテもついてくる


十三浜の漁師阿部滋(62)さんは「東京でここまで売れるとは思わなかった。もっと、みんなにこのわかめを食べてほしい」と喜ぶ。3月2日から販売されているわかめは震災後に初めて種植えしたものである。現在3000円のしゃぶしゃぶセットが週に100件ほど注文が入っているという。生わかめが旬である2月、3月の時期限定だが、絶品の美味しさである。(オルタナS特派員=池田真隆)


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支援団体ラブギャザリング