東京を、世界に誇れる美しい街に変えるための活動がはじまった。

『川とツリーが紡ぎだす ひかりのシンフォニー』イメージパース


なんでも手に入る現代の東京。しかし本当に満たされているのだろうか。
いま、必要なものはなんだろう。我々が生活を営むのに東京は適した場所であるのかを問い直す。

2012年5月5日(土)、6日(日)の2日間、隅田川流域を舞台として「東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2012」が開催される。「東京を世界に誇れる美しい都市へ」をスローガンに、「水と緑の回廊で包まれた美しい東京」を再生するためのイベントだ。

各日程、メインイベントがいくつか用意されている。初日5日(土)の夜には、芸術家日比野克彦氏監修のもと、東京藝術大学の学生や近隣の子供達が一緒になって担ぐ神輿「ひかりの神輿」が登場し、会場を盛り上げる。

また、6日(日)の夜には、「もし隅田川にホタルがいたなら」という思いを込め、約10万個の太陽光蓄電LED『いのり星®』を隅田川へ放流する光のアートインスタレーション『川とツリーが紡ぎだす ひかりのシンフォニー』を行う。明かりを消した静かな街の中、水面に光が灯る様はまるでホタルがそこにいるかのよう。美しく幻想的なイベントとなるだろう。本イベントを通じて体感することができる川と光の感動により、次世代のための持続可能なまちづくりや、新しい東京の賑わいづくりについて考えるきっかけとなることを目指す。

その他にも期間中は、隅田川テラスを舞台に、地域住民や親子参加によるアート創作・展示や川辺の茶会などを開催。川辺を楽しむライフスタイルの創造機会を提供する。

また、本イベントに関連して、2012年5月6日(日)に、東京ホタル実行委員会とBOAT PEAPLE Association は「東京ホタル シンポジウム 東京の川をひらく 〜都市とつながる 川・都市・私〜」を開催する。

本シンポジウムは「東京の川をひらく」をテーマに掲げ、水辺、都市、アート、スモールビジネスなどを切り口として常に独自のアイデアで変革を実現し続けている8人のアクショニストたちが登壇。「どうすれば川を活かした魅力ある都市生活を実現できるか」「東京の川とどう向き合えばよのか」「川と都市と自分の関係」という視点で議論する。東京の川を良くするために私たちに何ができるかのヒントを見つけ出す試みだ。(オルタナS特派員=佐野修)


東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2012



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