墨田区の地域活性化を目的としたワークショップ型交流イベント「すみコミュ」が21日、すみだ産業会館で開催された。主催は、地域コミュニティ研究所「CicoLavo(チコラボ)」と「スカイコミュプロジェクト」。
一回目となる今回は、同区内の企業から出る廃材を使ったイベントを企画運営する「配財プロジェクト」(東京・墨田)が、オリジナル万華鏡の手作りワークショップを行った。参加者は約50名で、思い思いの万華鏡づくりを楽しんだ。
この万華鏡の部品となる素材は、かつては廃棄されていたプラスチックや金属などの廃材だ。日本有数のものづくりの拠点でもある墨田区では、どうしても製品化する際に出てしまう廃材が大量にある。
これに目をつけた同区出身の三田大介代表理事が、廃材を通して墨田区の魅力を伝える方法はないかと企画したのが始まりだったという。現在では約30社が賛同し、廃材の供給や商品開発を共同で行うなどの広がりをみせる。
「すみコミュ」では墨田区を拠点として活動する企業や団体を講師として招き、同様のワークショップを定期的に開催していく予定。東京スカイツリーで注目を集める墨田区だが、少し視点を変えた魅力を探ってみるのも面白いだろう。(オルタナS編集部=高橋遼)