昨年の入賞作品 レジ袋を素材とした照明「仄火-honoka-」


廃材を素材とするクリエイティブな製品アイディアを募集する「ゴミコン」が今年も開催される。募集期間は5月14日~8月31日までで、グランプリには10万円、準グランプリには5万円が贈られる。一次審査を通過した製品アイディアについては、実物を製作してもらい、コニカミノルタプラザ(新宿区)で11月18日~27日の間展示され、最終審査が行われる。

昨年から始まった同コンテストは、廃材を使ったアクセサリーなどを生産・販売するNEWSED(東京・千代田区)、CJキューブ、ビューティフルオーシャンの3団体が主催している。NEWSEDの青山氏は「NEWSEDに集まってくる素材は様々なものがありますが、すべてを生かしきれていません。それならオープンな場で廃材を生かし、製品化のアイディアを募ろうと思い、企画しました」とその背景を語る。

素材の種類は、オーガニックコットンの残反(ざんたん・生地を切ったあとの不要な部分)や、プラスチック、パーティクルボード(システムキッチンの天板)、デニムなど多種多様だ。これらは、全国の企業や山村の再生工場などから集められた。昨年のグランプリ作品は小学校の机の天板を使ったトレイだった。

昨年のグランプリ 「tenban-toray」


青山氏は「製品を作るときの素材の選択肢のひとつとして廃材がスタンダードになっていけばと思います。”リサイクルだから”というわけではなく他の製品と同じように”商品としての魅力”で選ばれるようなものを期待します」と熱く語った。

一次審査では製品アイディアのプレゼン(静止画またはYouTubeにアップした動画)を受け付ける。魅力的なアイディアが実際に製品化されることを期待したい。(オルタナS特派員 猪鹿倉陽子)

■ゴミコン2012
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