都が行うスポーツ施策をPRするスポーツのチカラProject実行委員会は23、24日、宮城県仙台市と石巻市で「東北スポーツサミット2013」を開催する。当日は、ウィリーバンクス氏(三段跳び元世界記録保持者)、マイク・パウエル氏(走り幅跳び現世界記録保持者)、カール・ルイス氏(100m走 元世界記録保持者)の「レジェンド」3人が来日し、培ってきた技術や経験を話す。

23日には、東北スポーツ・コーチング会議が開催される。来日した3人に元陸上選手の為末大氏をファシリテーターに迎え、東北地方を中心に募集した現役スポーツ指導者とパネルディスカッションを行う。

スポーツ指導のあり方、教育とスポーツの位置付け、地域や家族の関与など、日米比較の観点を持ちながら、理想のコーチングについて意見を交わす。24日には、レジェンド3人が被災地3県の陸上競技ジュニアアスリート80人に直接指導を行う。

同サミットに合わせて、レジェンド3人からは以下のコメントが寄せられた。

・カール・ルイス氏
「私は日本を訪れることが大好きです。現役時代、私が日本を訪れる度に日本の皆さんは、温かなおもてなしと励ましの言葉で私を迎えてくれました。今回私たちが東北地方を訪れることで、東北のジュニアアスリートたちの育成に少しでも役立つことができれば 本当に嬉しく思いますし、当時私が日本の皆さんから受けたことへの恩返しが今回のイベントでできると信じています。将来、東北から多くのメダリストが誕生することを心より願っています」

・マイク・パウエル氏
「1991 年に東京を舞台に開催された世界大会のことを、昨日のことのように覚えています。その舞台でスポーツ界の伝説であるカール・ルイスと戦えたことと、現在も破られることのない世界記録を樹立できたことは、私にとって夢のような大変素晴らしい出来事でした。今回、カールと共に再び日本へ訪れ、日本の若い選手たちがチャンピオンになるための手助けをできることを、非常に楽しみにしています。これは、私が世界記録を樹立した時に応援してくれた多くの日本の人々に対する恩返しの機会だと思っています」

・ウィリー・バンク氏
「カール・ルイスとマイク・パウエルと共に、東北でこのような素晴らしいイベントに参加できることを、心より嬉しく 思います。私にとって日本は第2の故郷であり、若い選手たちを更に良いアスリートへと成長させることをとても楽しみにしています。参加者全員に最高の思い出を持ち帰ってもらうために、私はハードな練習と楽しさを織り交ぜていきたいと思っています。同様にコーチング会議では、日本の指導者たちと技術論や意見を交換できることを非常に楽しみにしています」

同サミットでは、一般聴講者・見学者を募集している。詳しくは公式サイトで。(オルタナS副編集長=池田真隆)

東北スポーツサミット2013