2000年から開催されているファッションとデザインの国際合同展示会「rooms(ルームス)」に、今年はエシカルエリアが新設される。昨年の展示会では来場者数17000人、出展ブランド数は503を記録し、規模は国内最大に匹敵する。エシカルエリアを担当する坂口真生エリアディレクターは、「エシカルファッションだけではなく、雑貨や家具なども合わせてライフスタイルごとエシカルを提案していきたい」と話す。(オルタナS副編集長=池田真隆)
エシカルエリアが新設されたことによって、エシカルブランドの出展数は30となり、昨年度と比べて規模は3倍になる。昨年度は、出展しているエシカルブランドはあったものの、エリアで区切られた見せ方はされていなかった。
今年からエシカルエリアが新設された理由を坂口エリアディレクターはこう話す。「前回出展したときの反応がよかった。ラグジュアリーやアーバンの要素を、エシカルブランドに掛け合わせて、新しいライフスタイルの可能性を見せたい」。
坂口エリアディレクターは高校時代渡米し、大学卒業後NYCへ。ファッション・音楽業界を経て日本に帰国した。「イギリスなどに比べて、日本のエシカル文化は遅れているが、アジアでは先頭を切っていかないといけない。豊かさを享受した日本が次に目指すべき方向である」。
見所は、「エシカルなライフスタイル」だという。「エシカルな雑貨やアンティーク、ファッション、ジュエリーなどをデザイナーやアーティストと組み合わせ、かっこいいライフスタイルへ編集させたい。展示会を通して、各ブランドには次のレベルに挑戦してほしい」と話す。
今年の開催期間は、9月11日から13日まで。場所は、国立代々木競技場第一体育館。一般来場者の入場は受け付けておらず、バイヤーやプレスなど関係者のみ入場可能。展示会のほかに、ファッションショーやウェルカムパーティーなども企画される。(オルタナS副編集長=池田真隆)
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