青春時代に「こんな大人になりたい」と思えるロールモデルが周りにいる事ほど幸運な事はない。そして、自分の描く大人像そしてこれから自分たちが担っていくよりよい世界を夢見る事ができるほど幸運な事もない。 

世界の人口の半分以上が一日僅か$2.5以下で日々を乗り越えるのが精一杯の生活をする中、先進国にはそれなりの問題や悩みがあるものの、基本的な生活は守られ基礎教育が行き届いている。私たちには社会・世界を見つめる余裕がある事には間違いないはず。

そんな「余裕」のある社会に生きる私たちにとって「かっこいい大人」とは日常にあふれる選択肢の中でそれぞれの良し悪しを吟味し、思想をもち、行動に責任を持つ事ではないか?そしてその選択を説明できる知識と自信を持つ事でもあると思う。消費行動も物の廃棄も、選挙も同じ。

ロンドンでのフォトシュートの様子

「かっこいいおしゃれ」も同じ。美的センスは人それぞれだけれど、外見を見ただけでも「なんだかすてき」と思える人って高級品を身にまとっている訳でもなく、色々吟味した上でおしゃれをしている様子が伝わってくる。

ロンドンではいわゆる赤文字系の雑誌は殆どない。「今シーズンはこのコーデで!」と、そうしないと急に「ダサイ人になってしまう感」を促すような広告や記事もあまりない。

勿論流行はある中、それぞれが個性を出してファッションをしている。こぞって流行の店に列を作り並んで商品を買い、来年はゴミ箱行きというような事もそれほどない。何かしら自分らしいスタイルを見つけて自分の個性を曲げずに生きている様子。

特にグッと来るのは年配の女性がこぎれいに古いけれど自分にあった洋服を身にまとい自信を持って歩いている姿。自然に「なんだかすてき」という感覚が湧く。そこには成熟した思想、経験、そしてその人らしさが表現されているからではないでしょうか? 

INHEELSの商品も生地の選択、デザインから縫製まで吟味に吟味を重ねて作られています。今後かっこいい大人になる「かっこいい」女性の為に。(寄稿・INHEELS共同代表大山多恵子)


・INHEELS公式サイトはこちら

INHEELSの大山共同代表(写真左)


大山多恵子 INHEELS 共同代表 
米スミス大学で学位、ロンドン大学SOAS(School of Oriental and African Studies)にて開発学の修士号を取得。外資系投資銀行でのトレーディング、又金融業界にて日本及び英国を中心に公的機関、機関投資家への営業を担当。その後、起業準備として英国人気デザイナーズブランドAnonyousリテール及びホールセール部門勤務を経て、2011年岡田と共にINHEELSを起業。INHEELSでは生産とフィナンスを担当。現在INHEELS LONDON の開店準備中。