草加市の「草加せんべいの庭」で外国人留学生と一緒に、煎餅を海外展開するためのアイデア会議「G→Lアイデアソン」に参加してきました。この会議は、日本の地域のいいものを、世界に発信していくウェブサイト「NIPPON QUEST」と外国人留学生のネットワークを持つアクティブコネクターが開いたものです。この日の模様をレポートします!(蔵敷 夏実・早稲田大学文化構想学部4年)
煎餅とひとくくりに言ってもいろんな種類があり、中でも草加煎餅は「国産のうるち米を使用し、熟練職人さんが伝統の押し焼きで作った煎餅」なのだそうです。
アイデア会議を始める前に、山香煎餅本舗の河野文寿社長のご指導の下、みんなでせんべい焼き体験にチャレンジしました。
自分の中で、お煎餅はおばあちゃんが焼いてくれるおやつ、というイメージがあったので、勝手に簡単なのだろうなーと思っていましたが、すぐに反省(笑)
実際は、3秒ごとにひっくり返したり、膨らんできたら判で押したり、想像以上に煎餅焼きは忙しかったです。河野さんが焼いた煎餅と自分の焼いた煎餅を食べ比べても、味が全然違って、職人さんの技の力を改めて実感しました。
そして、煎餅焼き体験を終えると、いよいよ「日本の煎餅を世界で通用するSENBEIに」するためのアイデア会議です。各グループに分かれて、日本に観光旅行に来た外国人向けのお土産を考えたり、海外で販売する商品のアイデアを出し合いました。
「音がいいよね」「カラフルでも面白いよね」と、煎餅への固定観念がないからこその意見が盛りだくさん!留学生がまだ知らない日本文化を英語で説明するのに悪戦苦闘しながらも、終始なごやかムードの楽しい会議でした。最後は社長の河野さんに、留学生たちが考えた企画をプレゼンしました。
今回の会議での一番の発見は、『日本のヘルシーは伝統に支えられている』ということ。会議の中で留学生のひとりが、「僕の国では日本の食べ物はヘルシーな印象がある」と話してくれました。
技術が進み、機械・化学調味料・材料、あらゆる分野でコストと時間を削減できるようになりました。でも、そんな流れの中、草加煎餅は、材料にこだわり、昔ながらの製法を大切にしています。
化学調味料もなかった、機械もなかった、そんな時代の作り方を引き継いでいくことが、日本食をヘルシーにしているのではないでしょうか。また、昔ながらの製法はヘルシー以外にも、「土地にあっている」というメリットもあります。地域に根付いた製法を守っていくことは、日本や地域を守ることに繋がっているのですね。これからも、まだまだ知らない日本の良さを発見していきたいです。
・NIPPONQUESTはこちら
[showwhatsnew]