この日は、首都圏を中心に北海道や福岡からも40人近くの大学生が集まった。被災地に足を運ぶのは初めてだという参加者が大半であった。
佐藤さんや、南三陸の女子高生の語り部団体「まずもってかたっからきいてけさいん」のメンバーが、震災から2年5カ月が経った被災地を震災当時の状況も交えアテンドする。参加者は、静かに、真剣な眼差しで耳を傾けた。
自分の自宅があった前で思いを語る佐藤さん。ツアーの参加者は「想像では絶対に分からないことがあった。自分に何ができるかはもちろん大切だが、まずは知り、感じてみることにはとても価値があると感じた。東北が大好きになりました」と語った。
佐藤さんは「今回感じたことを日常生活に持って帰り、自分たちができることはなにかないのか、そして自分たちの未来について考えるきっかけになれば嬉しい」と語った。被災地には、素晴らしいアクションと、想いがあることをぜひ知ってほしい。