マザーハウスの山崎副社長

このショルダーバックは、「商品開発で光を当てるプロジェクト」第一弾として、開発された。きっかけは、今年初め、マザーハウスの山崎大祐副社長に、がん患者の復職支援を行うキャンサー・ソリューションズの桜井なおみ代表が話しを持ちかけたことだ。

「乳がん経験者でもおしゃれを楽しめるバックを作れないか」と。キャンサー・ソリューションズ、エーザイ、メディカルインサイトが2012年に実施した調査では、乳がん経験者の生活の悩みで、「自分の身体に合うバックがないこと」が2位にあがっていた。

山崎副社長は、「乳がん経験者が痛みなどにより、バックを選びに苦労していることは知らなかった。ここに社会的ニーズがあると思い、開発を決意した」と振り返る。

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