インドのゴミ問題を調査した学生団体SIBPは、企業向けの報告会を開催するため資金を募集している。3月31日までクラウドファンディングサイト「シューティングスター」で30万円を集める。資金が集まれば、5月中旬に報告会を開催し、日本企業の技術導入の可能性について発表する。(オルタナS副編集長=池田真隆)

小学校でのワークショップ後。歳も近く、自然と本音がでる

同団体は、2011年に早稲田大学を中心に組織された学生コンサル団体だ。過去4回、南インド・タミルナードゥ州などで市場調査を行い、インド進出を目指す日本企業へ、テストマーケティングから販売戦略の立案まで行ってきた。

今回の調査は、タミルナードゥ州ディンディグルとカルナータカ州バンガロールの2箇所を2月21日から3月8日にかけて行った。調査のポイントは3つある。「インド人の清潔感の潜在的意識」「ゴミの発生から処理までのプロセス」「ゴミ処理システムの弱点の明確化」だ。

SIBPの強みは、学生という接しやすい立場を生かした独特の調査ができることだ。同団体の那口誠(早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科2年)代表は、「現地の人と仲良くなり、インド人の文化や価値観に深く共感することができる」と話す。

「ゴミ問題に関しても、今回の渡航で私たちが手に入れた視点は事前に予想していたものと大きな開きがあった。今後の日本企業の可能性について報告会で知って頂きたたい」と訴える。

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