パラレルキャリア――本業のほかに、NPOでのボランティアやコミュニティー活動をすることだ。この言葉は、経営学の権威ピーター・ドラッカーがこれからの生き方の一つとして提唱したものだ。収入を得る副業とは異なり、非営利活動を指す。このほど、一人の20代女性が女性向けにパラレルキャリアを推奨する動きを始めた。(オルタナS副編集長=池田真隆)
その女性は、平日は都内で非営利団体の職員として働く齋藤実央さん(26)。立ち上げたのは、「パラレルキャリア・ラボ」だ。フェイスブックページでの情報発信やセミナー運営を行う。
齋藤さんもパラレルキャリアの実践者だ。仕事後や休日の時間を使って、2012年7月から、ウェブメディア「Huglobe!(はぐろぶ)」を運営している。20代女性向けにおしゃれなフェアトレードグッズやソーシャルなイベント情報などを発信している。
取材で憧れていた人と出会えたり、知らないことを発見したりする自身の経験から、本業以外にスキルを生かせる場を持つことを薦める。齋藤さんは、「女性にとって、パラレルキャリアがその人らしいキャリアを柔軟に築いていくための選択肢の一つになりうる」と話す。
4月12日には、立ち上げを記念した第一回目のイベントを開催する。ゲストに25歳で、パラレルキャリアを実践する女性を迎える。ゲストによるトークショーや、参加者とのワークショップを行う。