日本財団は1月16日、ハンセン病にまつわる差別や偏見を考える前代未聞のSNSキャンペーンを始めた。同キャンペーンでは、クラウドツイーティング「GHORUS(ゴーラス)」を使って、10日間で10000人の賛同者を募ることを目標にしている。期限内に目標人数が集まれば、賛同者のSNSで同時刻に一斉に同じ投稿が拡散される。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
クラウドツイーティングとは、特定の情報を多数の人たちに向けて発信したい人が、不特定多数の人から賛同を募り、SNS上で拡散させることを指す。群衆(crowd)とSNSアカウントで発信する(tweeting)を組み合わせた造語だ。不特定多数の人がSNSに同じ内容を同時刻に投稿することによって更なる拡散を生む。署名運動や製品発表などに活用されてきた。
日本財団では、昨年12月、ハンセン病の正しい理解を求め、応援メッセージ動画サイト「THINK NOW ハンセン病~ハンセン病を考えることは、人間を考えること。~」を開設した。1月25日の「世界ハンセン病の日」に向け、文化人・タレント・ジャーナリスト・一般人から応援メッセージを呼びかけている。
これまでにタレントのマツコ・デラックスさん、横綱の白鵬関、アイドルグループのRev.fromDVL、ゆるキャラのくまモンなど、600人以上からコメントが寄せられている。
さらにキャンペーンを広げようとゴーラスを利用し、10日間で10000人の賛同者を募る企画に挑戦している。期限は、ハンセン病の差別撤廃を訴えるグローバルアピールが行われる1月27日。ゴーラスで10000人を集めたプロジェクトは過去にはなく、SNSでの広がりに注目が集まる。
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