これから随時、越後妻有(十日町市や津南町など五地域)の様々な魅力を現地スタッフから届けてもらうつもりの新企画第一弾。
先ずは現地のNPO法人越後妻有里山協働機構が関わった「雪の運動会」をスタッフの原蜜さんのレポートでお届けする。
先日最終回を迎えた越後妻有(えちごつまり)ソーシャル旅日記では夏の魅力を伝えたが、今回は先日開催の冬のプログラムだ。
(以下「雪の運動会」レポート)
2月25日、12時半。前日の天気予報は雨。今の天気は小雪。なんとか今日1日雨だけはやめて欲しい。
オーストラリア大使館、芸術祭のスポンサー企業、大学、専門学校、東北、地元から、総勢500人の参加者が続々と集まってくる。
運営は、こへび隊、日大、エスモードなど80名位のサポーター。
誰1人運動会の内容も分からない混沌とした中、1チーム約120人の受付が行われていく。
13時半、運動会スタート。
こどもたち150人の入場行進。みんな手を振っている。
第1競技「風船割り」。第2競技は,「引っぱり合戦」。
参加者はその場で募集する。応援団長、こへび隊の怒号が響く。
大人も子供も、本気で戦う。さらに混沌としていく。
でもこれが「大地の芸術祭」の運動会なんだと、1人うなずく。
一人一人のよくわからないパワーとかエネルギーとか鬱屈とか挫折とか、そうした身体の中からあふれる何かの総体が形づくっていく。
競技の合間に、コンドルズと地元HipHopグループによる「かんじきダンス。
雪の中、団長たちが裸でチームを盛り上げる応援合戦。
後半の競技がスタート。第3競技は「混合リレー」。
最終競技は「雪積み」。
「雪積み」は、大人たちが雪を運び、こどもたちが雪を積むオリジナル競技。
「積むのはこども」とどれだけ言っても、大人達が少しでも高くと参戦して反則続出。
一番高いのは2mを超えた。
こどもが高く積めるための足場をも雪で作り上げた大作。
優勝は緑チーム。
ひとりじゃ持てないほど大きい、日大が作ってくれたトロフィーを掲げ大円団。
初めての「雪の運動会」は、「大地の芸術祭」同様、地域、世代、ジャンルを超えた協働によるもの。
「大地の芸術祭」が10数年をかけて、少しずつ生み出してきた「大地性」「身体性」が、一瞬表現できたのではないだろうか。
来年も「大地の芸術祭」でしか体験できない「雪の運動会」をやります。
また旅をしに来てください。 (スタッフ 原蜜)
以上
(Osamu Nakamura 撮影。写真提供は大地の芸術祭事務局)
(あとがき)
今回の運動会の運営に八面六臂の活躍をしたこへび隊は「大地の芸術祭」に関わるほとんどすべての活動をサポートしている。
こへび隊が集まる「こへびサロン」が毎週月曜19:30~アートフロントギャラリーで開かれ、芸術祭の広報戦略やら、こへび隊の増員計画やら、現地での活動計画やら、わいわいやっているそうなので、関心のある方は下記アドレスを☑。
http://kohebi.jp/
また今回の記事は「こへび隊」コラムで更に詳しくレポートされています。
今後、津南町議会の話題の女性議員や十日町市池谷移住組のオルタナS特派員からのこのようなレポートが続く新企画スタートの予定。お楽しみに。