立教大学ESD研究所、NPO法人アニマルライツセンターなどは10月2日、エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウムを立教大学で開く。シンポジウムには、エシカル・コンシューマリズムをリードする雑誌「Ethical Consumer(エシカル・コンシューマー)」の主筆を務めるロブ・ハリスン氏が登壇する。欧米でエシカル消費が語られる際、フェアトレードやオーガニックだけでなく、「動物への配慮」も含まれる。動物への配慮のあり方について議論していく。(オルタナS編集部)

責任ある消費や生産が求められる時代になり、消費者庁が「倫理的消費」調査研究会を立ち上げるなど、日本においても「エシカル消費」への関心が高まっている。しかし、諸外国で「エシカル消費」を語る際には、動物への配慮が含まれるが、日本ではその議論が十分とは言い難い状況だ。

そこで、このたび国内でこの課題に関心を寄せる団体が集まり、動物利用の現状と「動物への配慮」のあり方について理解と議論を深め、論点を総合的に検証していく。

基調講演には、世界のエシカル・コンシューマリズムをリードする雑誌「Ethical Consumer(エシカル・コンシューマー)」の創刊メンバーであり主筆を務めるロブ・ハリスン氏を英国から招聘。「エシカル消費」における「動物への配慮」の重要性を話してもらう。パネルディスカッションでは、日本におけるオピニオンリーダーが登壇し、議論を深めていく。

【エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム】
日時:2016年10月2日(日)10:00~17:30
場所:立教大学 池袋キャンパス 5号館1階 5123教室(446名収容) 171-8501 東京都豊島区西池袋3丁目34−1
参加費:(資料代)500円
申込はこちら

特別ゲスト:
ロブ・ハリスン(Rob Harrison): 
エシカル・コンシューマー(Ethical Consumer)主筆
ロブ・ハリスンは、イギリスのエシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション(Ethical Consumer Research Association)の創始者であり、代表を務めています。「エシカル・コンシューマー」(Ethical Consumer [www.ethicalconsumer.org] )というイギリス発の雑誌は、消費者が消費の力で社会変革を起こすためのガイダンスとして、1989年に創刊されました。同誌は、消費者向けに、各企業が人権、動物の権利、環境、持続可能性、および政治的活動の分野において、どれだけエシカルな取り組みをしているかの情報を提供しています。
WWFやオックスファム等のNGOでも、消費者をいかにキャンペーンに巻き込むか等のコンサルタントを担当し、政府機関(オーストリアからブラジルまで)では顧問を務め、社会および環境分野での目標達成において、エシカル消費を取り入れるよう推進してきました。
また、消費者団体や企業において、世界に先駆けたエシカル政策の構築および実践に関するコンサルタントも務め、動物実験から動物を解放するプロジェクトとして世界最大の基金である「ラッシュ・プライズ」(Lush Prize [http://www.lushprize.org/ja])の設立も手掛けました。
学術的な著作にも携わっており、2005年の『The Ethical Consumer(エシカル消費)』(Sage出版社[http://www.uk.sagepub.com/books/Book227081] )、1997年の『Green Building Handbook(グリーンビルディング・ハンドブック)』(ラウトレッジ出版社 [http://www.routledge.com/books/details/
9780419226901/])の編集を務めました。
「エシカル・コンシューマー」においては創刊より編集に携わり、さらにプレス、ラジオ、TV 、大学やその他キャンペーン団体等において世界中で講演活動をしつつ、グローバル市場におけるエシカル消費促進の重要性を訴えています。

プログラム(予定):
10:00~10:05 開会 司会:ラジオパーソナリティ 柳井麻希
10:05~10:15 日本のエシカルコンシューマリズムの動向(仮)日本エシカル推進協議会 代表 山本良一
10:15~11:15 基調講演 エシカル・コンシューマー主筆 ロブ・ハリスン(※同時通訳あり)
11:15~11:45 日本の動物利用の現状と課題:主催団体より
11:45~12:45 ランチ休憩 パネル展示
12:45~15:45 現状と取組み
12:45~13:15 消費行動と動物との関わり  日本女子大学教授 細川幸一
13:15~13:45 畜産動物の福祉の現状  帝京科学大学教授 佐藤衆介
13:45~14:15 動物と持続可能性 NPO法人アニマルライツセンター 岡田千尋
14:15~14:35 CSR動向 株式会社クレアンCSRコンサルタント 山口智彦
14:35~14:55 企業の取り組み 株式会社ラッシュジャパン取締役 小林弥生
14:55~15:15 休憩
15:15~16:45 パネルディスカッション 消費と動物(仮) 
司会 株式会社クレアンCSRコンサルタント 山口智彦
パネリスト エシカル・コンシューマー主筆 ロブ・ハリスン
一般社団法人消費者市民社会をつくる会代表理事 阿南久
日本女子大学教授 細川幸一
立教大学教授 阿部治
(+主催団体より2名、ほか交渉中)
16:45~16:55 閉会あいさつ 立教大学教授 阿部治

主催:立教大学 ESD研究所、NPO法人 アニマルライツセンター(ARC)、NPO法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA)、PEACE ~命の搾取ではなく尊厳を
後援:日本エシカル推進協議会、日本消費者教育学会、一般社団法人エシカル協会、一般社団法人全国消費者団体連絡会
特別後援:美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会
メディアパートナー:オルタナS

[showwhatsnew]

いま、熊本へ