アウトドアメーカーのパタゴニアは2016年秋冬シーズンから、FSC(森林管理協議会)認証が付いた石油由来のネオプレンを使用しない世界初のウエットスーツを販売している。ネオプレンは1950年代からウエットスーツの主要素だったが、生産するためには大量のエネルギーが必要で、再生不可能な素材とされていた。このたび、ウエットスーツの素材を、再生可能な天然ラバーに換えたことで、製造工程で二酸化炭素の排出量を最大80%削減した。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

この開発により、メンズ、ウィメンズ、キッズを含む米国モデルのフルスーツの全コレクション21製品がユーレックス天然ラバー製になった
ハブ・ハバード・パタゴニア ウエットスーツ開発マネージャーは、「パタゴニアを含め、サーファーやウエットスーツ生産者は、製造工程において大量のエネルギーを消費するにも関わらず、再生可能でない石油由来の原材料のネオプレンに何十年も依存してきた。これまでずっと代替品がなかったがパタゴニアはユーレックス社とパートナーを組み、植物ベースの原料に投資し、それを使ったウエットスーツの製造を可能にした」と話す。
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