「いま行っている活動は、社会人になってどんな意味があるのだろうか」――。こんな迷いや不安を抱え込んでいる大学生におすすめのイベントがある。東北で移住定住支援活動を行う特定非営利活動法人SETは6月22日、学生時代に国際協力系の学生団体を創設した社会人をゲストに招きイベントを行う。ゲストが学生団体を創設して10年が経過した。学生団体の取り組みが、いまにどう生きているのかを明かす。(オルタナS編集長=池田 真隆)

学生団体創設から10年、彼らはいまどうしているのか?

ゲストに招くのは、吉田勇佑さん(28)と三井俊介さん(29)の2人。ともに学生時代に学生団体を立ち上げ、2012年3月に大学を卒業した。設立して10年以上が経つが、現在も後輩が代を継ぎ、活動を続けている。

吉田さんは2009年に学生団体SWITCHを創設した。同団体では、年に1度、大学生向けにチャリティースポーツフェスティバル(通称チャリフェス)を開いている。参加者は1000人にも及ぶ。参加費の一部が、カンボジアの子どもたちの学習支援になる仕組みだ。

三井さんが立ち上げたのは学生団体WorldFut(ワールドフット)。創設は吉田さんよりも一年早い2008年だ。同団体では、これまでに大学生向けのチャリティーフットサル大会を20回開いており、参加者の累計は6000人を超す。こちらも参加費の一部がカンボジアの子ども支援になる。

2人は2011年に発生した東日本大震災を受け、緊急支援団体SET(現:特定非営利活動法人SET)を立ち上げた。2012年3月に卒業後、吉田さんは新卒でVOYAGEGROUPへ入社した。現在はCRAZYの採用責任者を務めている。三井さんは大学卒業後に、単身で陸前高田市広田町へ移住した。2015年には同市史上最年少で市議会議員に当選した。

今回のイベントのテーマは、「自分の人生を拓く学生生活のススメ」。当日は、10年続く学生団体をつくった当事者たちから、学生へメッセージを送る。

【自分の人生を拓く学生生活のススメ】
とき:6月22日(金)18時~21時
ところ:株式会社CRAZY(東京都墨田区石原1-35-8)
参加費:学生 500円
    社会人 1000円
*飲み物あり
申込はこちら

【ゲスト紹介】
〇吉田勇佑(SET共同創設者)
2009. 学生団体SWITCH創設
2010. 学生起業を経験
2011. 復興支援団体SET創設(2013年に法人化)
2012. 明治大学卒業
▼卒業後
新卒で株式会社VOYAGEGROUP入社
株式会社サポーターズ
現在、株式会社CRAZYに入社
初代人事として活躍し、採用責任者を務めている。

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〇三井俊介(SET共同創設者)
2008.国際協力に興味を持ち、学生団体WorldFut創設
2009.大学休学、カナダ・ブラジルに海外へ留学
2010.社会起業大学にダブルスクールで入学
2011.復興支援団体SET創設(2013年に法人化)
2012.法政大学卒業
▼卒業後
陸前高田市広田町へ移住
現在、NPO法人SETの代表理事
陸前高田市で史上最年少市議会議員に当選し、
2015年9月より議員、2017年NPO法人高田暮舎フェローとしても活躍

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◯岡田勝太(CMSP・CMC創設)
法政大学2015年卒業

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◯石渡博之(CMSP運営)
青山学院大学2017年卒業

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◯上田彩果(高田と僕らの未来開拓プロジェクト 創設/アショカジャパンレバレッジ)
立教大学2017年卒業

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◯佐藤翼(未来へ前進プロジェクト 創設/アショカユースベンチャラー)
了徳寺大学2018年卒業

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◯木村聡(モデレーター/CMSP運営)
慶應大学2017年卒業
慶應大学院SDM在学


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