サステナブルがテーマのアパレルブランドや食品事業を展開するレトロワグラース(東京・渋谷)を立ち上げた女優・柴咲コウ。起業した理由を「環境意識を高めるため」と言い切る。活動に取り組み3年目を迎えるが、手応えを感じるのはどんなときか、そして、柴咲コウにとってエシカルとは何か。(オルタナS編集長=池田 真隆)

環境・社会問題に取り組む柴咲コウ 写真:高橋慎一

――環境問題への意識を高め、広めていくことはとてもチャレンジングなことだと思います。活動を続けてきて手応えを感じるのはどのようなときでしょうか。

今はSNSが普及し、地球の裏側の出来事でも瞬時に、しかも大多数の人が一斉に見ることが可能になりました。ヘアドネーション(髪の毛の寄付)を実施した時もその反響の大きさに驚きましたが、「ドネーション」や「エシカル」、「サステナブル」というキーワードが着実に広まってきているなと感じています。

直近のツアー「EARTH THE KO」では、「人に対する想いと環境」をテーマに開催しましたが、自分自身がワクワクできるテーマを、観に来てくださった方々に共感していただけたので、今後もエンターテインメントの場で環境問題をテーマにしていけたらと思っています。意義あることは共感、賛同していただけると信じています。

――柴咲さんが考える「エシカル」とはどのようなものでしょうか。

倫理とは人間社会の難しさでもあり、何を正として秩序や社会を築いてゆくのか?・・・私にとっては「利他的」で、その人本人の心も豊かになれることだと思っています。

――最近気になっている社会・環境問題がありましたら教えてください。

ロシアに現れたシロクマですね。もともと住んでいた自然界では食料が足りず、ずいぶん離れた、遠くのゴミだらけの場所で、お腹を空かして食べ物を求めさまよっている。手遅れになる前に、私たちが気付いて行動しなければなりません。

レトロワグラース

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