デジタル技術を用いて市民の政治参加をデザインするPOTETO Media(東京・新宿)は7月9日、政治を遊びながら学べる「政治検定」をリリースした。政治検定は、政治の「知識」と「技能」を学べるゲーム性のあるウェブテスト。スマートフォンから年齢や性別、職業などを選びアバターを作成すれば、2019年の参議院選挙で知っておきたい社会事象の概要や背景、新制度のポイントなどをテスト形式で知ることができる。考案したのは24歳の社長が率いるベンチャー企業だ。(オルタナS編集長=池田 真隆)

同社がリリースした、「政治検定2019β版」。ゲーム性やRPG性がある

2022年には高校1・2年で「公共」が必修科目となる。それに合わせて、学校現場で政治を能動的に学べるように、政治検定を企画した。行政、大学教授、社会科教員などと連携しながら開発を進め、学校現場へ広く浸透することを目指す。コンセプトは「政治の入り口」だ。

利用者はまずスマートフォンに年齢や性別、職業など入力する。133種類あるアバターから利用者に合わせたアバターができあがりゲームが始まる。設問数は10問あり、全問解答後には、自由民主党、立憲民主党、国民民主党、公明党、日本共産党、日本維新の会のマニフェストが表示される。

設問は10問、所要時間は5~10分

解答後には結果が表示される

POTETO Mediaを立ち上げた古井康介さん(24)は、「政治は一人では乗り越えられない壁を乗り越えさせてくれるパワーを持っている」と強調する。人生で困ったときや挑戦するときに背中を押してくれる制度も、知られていないと意味がないという問題意識で考案した。

古井さんは、「政治を勉強することは、ただ単に必要だからではない」とし、「時にのっぴきならない人生に、変化をもたらすからであると考えている。自分が生きていくコミュニティとしての国は、どんな形であってほしいか、それをともに考えていくための、一歩目に政治検定が役に立てばうれしい」と話す。

政治検定

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