福島の抱える課題に対して対話での解決を目指す「ふくしまフューチャーセンター」が23日、福島・東京両会場で同時開催される。このフューチャーセンターは、任意団体「Link with ふくしま」が今年6月に開始した取り組みで、今年は「福島の子ども」をテーマに対話型のセッションをこれまでに4回開催してきた。



そもそもフューチャーセンターとは、誰でも参加できる開かれた場を設け、そこで多様な主体が参加し、未来志向で対話することで地域課題を解決する策や社会イノベーションを創出する場のことである。

主催の「Link with ふくしま」は、様々な課題を抱える福島こそ行政・自治体・個人などのセクターを超えた連携が必要であるとし、福島の問題解決とよりよい福島の未来を創造することを目的とした「ふくしまフューチャーセッション」を継続的に開催している。



5回目の開催となる今回は、「みんなで考える“ふくしまフューチャーセンター”のミライ」と題し、これまで開かれたフューチャーセッションでの対話を振り返りながら、今後のフューチャーセンターの展望を参加者と一緒に考えていく。

当日は、フューチャーセッションズ野村恭彦代表取締役による講演のほか、ゲストに福島県内の子どもたちの移動保育に取り組む、NPO法人移動保育園プロジェクト上國料竜太理事長を迎えたパネルディスカッションや、参加者も参加して福島における課題とフューチャーセッションの役割をたっぷりと議論するワークショップも行われる。(オルタナS企画局長=板里彩乃)


以下詳細

日時:平成24年12月23日(日)13:00~18:00(会場 12:30)
会場:福島会場:ビッグアイ市民交流プラザ大会議室1
        (福島県郡山市駅前2丁目―11-1)
      東京会場:KREI OPEN SOURCE STUDIO
        (東京都港区西麻布2-24-2 KREIビル)
対象・福島の課題に対して問題意識を持ち、かつ対話を通した解決を目指す方
  ・Link with ふくしま主催 Fukushima_Future_Sessionに参加された事のある方 
  ・定員は各会場30名となります

プログラム 第一部(13:00~15:00)
      ■基調講演「社会を変えるフューチャーセンターの役割」
       株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役 野村恭彦氏
      ■ふくしまフューチャーセンターの紹介とこれまでの対話について
       Link with ふくしま 代表 菅家元志
      ■パネルディスカッション「なぜ福島にフューチャーセンターは必要なのか」
       株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役 野村恭彦氏
       NPO法人 移動保育プロジェクト理事長 上國料竜太氏
       Link with ふくしま 代表 菅家元志
      第二部(15:00~18:00)
      ■ワークショップ「みんなで考える「ふくしまフューチャーセンター」のミ
       ライ」
参加費:無料 ※懇親会費は別途
主催:ふくしまフューチャーセンター(事務局:任意団体 Link with ふくしま)
会場協力:コクヨ株式会社 コクヨファニチャー株式会社 WORKSIGHT LAB.
お申込:http://link-with-fukushima.blogspot.jp/2012/11/fukushimafuturesession05.html (Link with ふくしま ブログ)上記URLからお申込み下さい。
お問合せ先 link.with.fukushima+ffs05@gmail.com  080-5568-6440(担当:小檜山)


<登壇者プロフィール>
野村 恭彦(のむら たかひこ)氏 博士(工学)
株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役。国際大学グローバルコミュニケーションセンター主幹研究員。K.I.T. 虎ノ門大学院 ビジネスアーキテクト専攻 客員教授。富士ゼロックス株式会社にて、ナレッジサービス事業KDI(Knowledge Dynamics Initiative) を自ら立ち上げ、12年にわたりリード。2012年6月、グローバルなフューチャーセンター・ネットワークを構築し、企業、行政、NPOを横断する社会イノベーションをけん引するため、株式会社フューチャーセッションズを立ち上げる。著書に、「サラサラの組織」(共著/ダイヤモンド社)、「裏方ほどおいしい仕事はない」(プレジデント社)、「フューチャーセンターをつくろう」(プレジデント社)、監修に「コミュニティ・オブ・プラクティス」(翔泳社)、「ゲームストーミング」(オライリージャパン)。

上國料 竜太(かみこくりょう りゅうた)氏
NPO法人移動保育プロジェクト「ポッケア」 理事長実践心理学NLPに基づいた子ども保育に着目し、保育所を運営。震災後は福島県内に住む子どもたちの子どもの被曝と親の不安を少しでも軽減したいという想いから、2011年7月より福島県内にて移動保育プロジェクトを運営。移動保育プロジェクトは、福島県内にて他県よりも放射線量の低い地域まで移動し、未就学児〜小学生に外遊びを楽しんでもらう取り組み。2012年11月末までにのべ700名程度が利用。