眠っているコスメを途上国に送ろう–コフレプロジェクト

日本人女性は多くのコスメを持ちながら、使い切ることは少ない。一方で、世界にはお化粧をしたくても出来ない人たちがたくさんいる。そこで向田麻衣さん（28）は眠っている化粧品を途上国へ送るCoffret Projectを立ち上げた。

すべての始まりは向田さんが高校生のとき。ネパールで活動するNGO職員による講演を聞き、ネパールを訪れたことから始まる。また大学4年時には半年間、トルコでNGOを訪問するフィールドワークを行った。そこで現地の女性に「なんでも出来るとしたら、何がしたい？」と聞くと意外な答えが返ってきた。

「お化粧がしたい」。

支援と言うと医療や教育が重視されているが、贅沢に思われがちな化粧などの装う行為も人間が生きていく上で大切であり、人が生きる上で支えになると確信した。

卒業後は化粧品会社に就職するも2009年に辞職し、Coffret Projectを設立。回収された化粧品をトルコやネパールの女性に届け、メイクアップのワークショップなどを行っている。来年にはネパールでサロンを開店する予定だ。

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