鈴木隆太と言います。23歳の大学4年生です。
僕は現在NPOカタリバで職員として働いていて、宮城県女川町に住んで仕事をしています。
NPOカタリバは2011年7月から女川町で「コラボ・スクール」という夜間学校を運営しています。http://www.collabo-school.net/
コラボ・スクールは、被災地の子どもたちに学習指導をする放課後の学校です。第1校目の女川向学館は、2011年7月に開校。2011年12月からは、岩手県大槌町で第2校目「大槌臨学舎」もスタートしました。
僕は女川のコラボ・スクールを拠点に、女川第一中学校・第二中学校の職場体験のプログラムを現在創っています。
今、全国の98%の中学校で実施されている「職場体験」ですが、昨年の東日本大震災の影響で今年度の女川第一中学校・第二中学校での実施は見送りになりかけていました。
そんな状況ではありましたが、様々な方々のご協力により、今年の2月下旬に何とか実施できる運びとなりました。
女川では現在、悪戦苦闘しながらも事業を再生している地場企業がたくさんあります。苦しい状況でも踏ん張って仕事をし、女川町を元気づけようとしている「カッコイイ」大人が女川町にはたくさんいます。そんな大人の方々と一緒に仕事をし、「なぜこの仕事をしようと思ったのか?」などの普段なかなか聞くことが出来ないお話を聞いたり、語り合えたりする経験をさせていただけるチャンスは、この先々したくてもなかなかできないことだと思っています。
「自分の地元にはカッコイイ大人がいっぱいいる。」
そんなことを生徒自身が肌を持って体験し、将来に繋げていってくれたらこのプログラムをやった価値があると思っています。
ただの「職場体験」ではなく、その子のこれからの糧となる「職業体験」を。
そんなことを思いながら日々仕事をしています。(寄稿・日本大学4年鈴木隆太)