あれから一年が経とうとしています。大きなメディアでは、被災地の状況を伝えるニュースを見なくなりました。被災地から離れた地では、復興を終えたという錯覚さえ生じています。あの大震災が過去のモノにされようとしています。

大塚康平さん


しかし、復興はまだまだ終わっていない。ボランティア・お金・モノが足りない。あるにも関わらず、情報が流れない。世の流れをつくっているとも言えるメディアが情報を伝えなければならない。未曾有の出来事を一過性のものにしてはいけない。これから先の5年、10年、20年、持続させることが大切なのです。

僕は、現地で直接復興に携わっているわけではありません。被災地から離れた関西から、メディアやイベントなどを通じ、人に伝えることで、人を繋ぐ活動をしています。現代の混沌とした日本社会を抜け出したいのです。そして、皆で手を取り合える、一体感のある社会を実現したい。

最後に。復興とは、元に戻すのではなく、新しい社会を創ることだと考えています。
一人ひとりが役割を担い、被災地を想うことが復興に繋がると信じています。(オルタナS関西支局特派員=大塚康平)