浅井さんはTED自体の存在を、留学時にも噂で聞いていたが、本場のTEDは入場料が1人約75万円するほどの高額で、カンファレンスには参加は諦めていた。帰国後しばらくして動画配信が始まり、いつか何かの形で参加したいものだと胸に抱きながら、配信されていたTEDTalksを見続けていた。

それらは帰国後の英語力を維持するためにも大いに役立っていたそうだ。2012年9月にたまたまTEDxSapporoのホームページを知り、帰国後ほぼ発揮することのなかった英語力を生かすチャンスができたとすぐに登録した。

しかし、任されたのは留学中に学んだデザインの知識と技術を使ってデザインチームを率いるリーダーだった。当初の直接的な意図とは外れたが、結果的には得意な分野を任されたことにはなるし、TEDxSapporoのボランティアチームには国外出身者も多く、浅井さんの英語力はチーム運営にも生かされている。

浅井貴也さん

1 2 3