日テレの伝説的人気番組「進ぬ!電波少年」で一世を風靡したタレントのなすびさんが、エベレスト登頂のための資金をクラウドファンディングで募っている。入山料、現地スタッフ人件費、高所登山用具費、現地滞在費用などに、600万円もの費用がかかるためだ。(今一生)

Youtubeにアップされたなすびさんのメッセージ動画

なすびさんは、彼の故郷・福島の地元市民に対して直接の復興支援を続けてきた。福島でのボランティア活動やイベントなどのお手伝い、東京近郊での復興支援の物販応援などに勝手に駆け付け、呼ばれていなくても押し掛けて声を上げ続けてきた。

だが、震災から3年が経ち、被災地の復興に対する関心は薄まっている。そこで、もう一度、世界中からの支援を集めるため、間接支援としてエベレスト登頂に挑戦し、復興の気運を高めたいという。

なすびさんは、昨年初めてエベレストの登頂に挑戦した。だが、8700m付近で下山を余儀なくされた。

「前回は何も知らない素人でしたが、今回はその経験が武器になります。僕の復興支援プロジェクト全体を密着取材でドキュメンタリー撮影してくれる方もいて、登頂にも同行します。自分でもカメラを持参します。ベースキャンプまではケータイ電話も通じるので、ラジオのサイマル放送ならリアルタイムで情報を発信できます。

日本出発から登頂まで2ヶ月間はかかるので、TwitterやFacebookなどで状況を配信予定です。僕の登頂のニュースを知ってくれた人によって福島を中心に東北を知ってもらう一つのきっかけになることがゴール。復興支援を僕と一緒にやる仲間が増えるよう、大きなうねりを呼び起こしたい」(なすびさん)

この登頂の挑戦後、なすびさんは福島応援を旗印としたNPOを立ち上げるという。彼自らが復興応援販売人として東北の特産品の販売応援のボランティアを全国各地でしたり、復興応援観光案内人としても東北への旅行を企画し、引き続き復興支援活動を続けていく。

●なすびの福島パワーアップ的エベレスト登頂計画
http://www.countdown-x.com/project/X1680516