大学卒業後、起業や移住、世界一周などオルタナティブな進路を選んだ若者たちを紹介します。「オルタナティブ」とは、「代案」や「もう一つの新しいスタイル」という意味の言葉です。進路を考えるきっかけになれば幸いです。

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「移住するなら親子の縁を切る」22歳が選んだ道

石渡博之さん(22)は今年3月、都内の大学を卒業後、岩手県陸前高田市広田町に移住した。石渡さんが親に移住したいと伝えたとき、移住先での活動や収入などを心配され、「移住するなら親子の縁を切る」とまで言われた。大学卒業後、オルタナティブな進路を選んだ若者を紹介する。

移住して一人、涙を経て母に

最も厳しい就職氷河期だった2011年に立教大学法学部を卒業した佐藤可奈子さんは、人口わずか13人の限界集落へ移住した。移住した当初は寂しさのあまり涙を流すこともあったが、今では結婚して一児の母だ。移住したいと悩む学生たちからの相談は後を絶たず、「移住の母」でもある。

「チーム」で働く新卒1年、迷ったら「心の声に耳をすます」

新卒1年目の別府大河さん(24)はプロジェクト単位で異なる「チーム」を組んで仕事を行う。アーティストのプロデュースや企業ブランディングなど複数の案件に関わっている。出身は、一橋大学商学部。周囲の友人が大手企業に就職していくなかで、自分の心に正直で居続けられるチーム、信頼できる人と共に働く道を選んだ。

メロンパンでコンゴ支援、起業家志望の24歳

メロンパンの販売を通してコンゴ支援を行う平井萌さん(24)は起業へ向けて準備中だ。コンゴで紛争被害に遭った女性たちの自立支援になる事業を、来春をめどに立ち上げることを目指している。「一度就職してしまうと、いまの気持ちではやれないはず」と、去年の春に大学を卒業したが就職をせずに、起業資金の500万円を集めるために奔走してきた。

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