オルタナはこのほど、別冊「72組織 わがパーパス」を発行しました。省庁・自治体・株式会社・非営利組織(大学や病院を含む)など72組織のトップに、パーパス(存在意義)を執筆していただきました。その一部をご紹介します。
「地域課題」の解決が信金の使命
盛岡信用金庫は1903年(明治36年)の創立以来、協同組織金融機関として、「共存同栄(地域に根ざし、地域と共に発展する)」の精神のもと、「地域社会の発展と、ゆたかな暮らしづくりをめざして」を基本理念に歩んできました。盛岡には地銀の本店が3つあり、金融機関は不足していません。
しかし、銀行は株式会社ですから、基本的には株主利益優先という経営方針です。一方で信用金庫は、地域の利益を優先し、中小企業や個人など資金を必要としている人隅々にまで資金を届けることを使命としています。
信金は銀行と違って営業エリアが限定されていますから、より一層「地域とともに」という気持ちが強く、お金を貸すだけではなく、一緒に汗を流そうという思いを持っています。
気候変動問題が深刻化するなか、CO2削減を地域活性化につなげる取り組みとして進めています。その一つが2010年に開始した「ラ・フランス温泉館」(紫波町)の再生可能エネルギー導入事業です。
それまで当館では重油を使用していましたが、その価格は産油量や為替の影響を受け乱高下します。これは経営にも影響を与えます。
そこで、紫波町と協働し、太陽熱を利用した給湯設備や、間伐材を活用したチップボイラーなどを導入しました。地域内の資源を使い、重油代として国外に出ていたお金を地域内で循環させる試みです。
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