英国の高校生が立ち上げた、気候変動への行動喚起を目的とした音楽ライブイベントが日本でも開かれる。日時は2021年4月24日と10月16日の2回。すでに米国やオーストラリアなど40カ国での同時開催が決まっており、COP26に向けての世論換気を目指す。(オルタナS編集長=池田 真隆)
同イベントの名称は、「Climate Live」。発起人は気候変動に危機意識を持った英国の高校生たちだ。同世代に関心を持ってもらうために音楽イベントを開いたことがきっかけで、世界各国に同様の動きが広がった。
日本では、環境活動をする若者団体が集まり「Climate Live Japan実行委員会」が立ち上がった。スローガンは「ウチらの声で世界は変えられる」。高校生や大学生が中心となって活動しているが、その熱意に共感したNGOの専門家らがアドバイザーとして協力し、企画制作を始めている。
アドバイザーには、気象学者の江守正多さん、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さん、音楽プロデューサーの小林武史さんらが名乗りを上げた。
小林さんは、「世界の若者が地球温暖化に関して、警鐘を鳴らし今の大人たちにシフトチェンジを訴えかける行動をとっているのは、人類の歴史上初めてのことのように思う。未来にバトンを受け継がなければならない若者が、未来に危機を感じているのだと思う」と述べる。
そして、「『やるふりをしてやらない質(たち)の悪さ』と言うのもまだまだあるだろうけど、そういう人たちにも伝えて、響かせていくことも考えないとね。本当に頑張って下さい。僕たち大人にも一緒に頑張る人がたくさんいるから」とエールを送った。
このイベントで気候変動に対する危機感を訴え、2021年秋に予定されているCOP26に向けての世論換気を目指す。