誰もがトイレに困らず安心して街歩きや買い物を楽しめるよう、トイレ貸出サインを建物の入口に掲出するプロジェクト「オープントイレプロジェクト」が、横浜の元町・中華街・山下地区の 9 店舗で14日から始まった。

登山中に用を足すことを「花摘みに行く」という習慣に着想を得てデザイン化。JIS 規格案内図記号や食材ピクトグラムの開発者、中川憲造/NDC グラフィックスが開発を担当。© NDC Graphics + NPO Check + Ohkawa Inc.


NPO法人Check(チェック)(東京・世田谷)と大川印刷(横浜市)が企画し、横浜観光プロモーションフォーラム認定事業になっている。「オープントイレマーク」として1 枚800 円で専用ステッカーを希望者に販売。この売上の一部は、被災地でのトイレチェック活動費や、多機能トイレの検索・登録サイト「チェック ア トイレット」の普及啓発費などに活用される。

ステッカーには、男女のマーク、車イスやオストメイト(人工肛門や人工膀胱を備えた人)対応の有無などの表示がされている。このステッカーを店の前に貼ると、高齢者や日本語の読めない外国人、車椅子で移動する障がい者、授乳期の子どもと外出する家族など誰でも簡単に、一般のトイレや多機能トイレを見つけることができる。

さらに、トイレの情報は、「チェック ア トイレット」や各種スマートフォンのアプリなどで発信されるため、来店も促進される。一般トイレを貸し出す店の位置情報も「チェック ア トイレット」に登録されてパソコンで検索できるため、店は新規顧客の獲得も見込める。(今一生)


オープントイレプロジェクト