環境や社会貢献への関心は高まりつつあり、洋服や食品などはエシカルな商品がたくさん出てきています。一方、「パソコン」というジャンルではエシカルな商品はほぼ存在していません。今では多くの方が持つパソコン。だからこそ「エシカルパソコン」を通じて、普段の生活が「より良い社会づくり」に繋がる仕組みを作りたいと考えています。エシカルパソコンであるZERO PCは、環境に最もやさしく、同時に難民の問題も解決するパソコンです。(寄稿・青山 明弘=ピープルポート代表)

エシカルパソコンブランドの「ZERO PC」

” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” class=””]年間に処分されるパソコンは約6,000t

日本では年間およそ300万台、重量にして約6,000tものパソコンが捨てられています。
その一方で大量に新しいパソコンが生産され、プラスチック、レアメタルなど限りある資源が今もなお消費され続けています。

そこで、私たちは、企業から廃棄されたパソコンを新品同様に再生することで、環境負荷がもっとも少ないパソコンを生み出す取り組みを始めました。

プロダクトだけでなく、その製造過程、販売サービスにおいても
・劣化などを理由にリユースできない部品も全て資源としてリサイクル
・100%自然エネルギーの電力を使用して製造
・発送時にプラスチック緩衝材を一切使わない
など、環境負荷を最大限かけないパソコンの再生を目指しています。
その結果、新品のパソコンをつくるのに排出されるCO2の量は約100kgと言われる一方、ZERO PCは10kg未満の排出で済むため、およそ90%のCO2の削減につながります。

もう一つのテーマ、日本の難民問題の解決

もうひとつのZERO PCのテーマとして、日本の難民問題の解決があります。
毎年1万人以上の人達が自国を逃れ、日本に避難してきています。彼らのほとんどは、政府からの難民認定の結果を待つ約4~6年の間、経済的に困窮し、社会的に孤立したりなど厳しい生活を強いられています。

そんな難民の人達にパソコンを再生する技術を身に付けてもらい、働いてもらうことで雇用を生み出しています。パソコンは数字やアルファベットを多く使うため、日本語の話せない難民の人たちでもスムーズに技術を学ぶことができます。
「働くことは生きること」
支援を受けるだけではなく、日本人と同水準の給料と社会保障を得ながら、自分の力で生活を成り立たせていくことは人としての尊厳も保つとても重要なことだと考えています。

代表・青山がZERO PCを立ち上げたきっかけとその想い

ピープルポート代表の青山さん(写真奥)

私は、カンボジアでの内戦経験者へのインタビューをきっかけに、戦争・紛争解決、および被害者の支援を志しました。

同時に、戦争・紛争だけでなく、気候変動による干ばつや水没などの影響で住んでいた土地を追われる避難民がこれからどんどん増えていくという事実も知り、環境問題に対しても問題意識を持つようになります。

これらにアプローチできる方法はないか、と模索した結果、環境問題と難民の問題の両方の解決につながる、ZERO PCのブランドを立ち上げるに至りました。

このブランドを通して、多くの人に「エシカルPC」という選択肢を提供できるようになり、環境問題と難民問題が解決する未来への第一歩になればと考えております。

ZERO PC運営会社:ピープルポート株式会社
代表:青山 明弘
ZERO PCブランドサイト
https://zeropc.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/zeropc.peopleport
Twitter:https://twitter.com/people_port