日本とほぼ同じ大きさながら、2020年には人口が日本を上回ると予想されているベトナム。国民の平均年齢が27歳という、若年層の圧倒的な数を背景にチャイナ+1として経済発展が注目されている。

実はこの国、夫婦の絆が強い事でも有名。「嫉妬深くなければ、ベトナム女性ではない」といわれる程この国の女性は意中の男性(恋人、夫)を束縛する。毎日のラブコールは当り前、職場への送り迎えも日常茶飯事。男性は口々に「自由がない」とこぼしている。

ただ、日本と違うのは、男性に依存しない生き方をしている点だ。日中、道端で将棋をしたり昼寝をしたりしているのはほとんど男性。一方、女性は非常に働き者で、基本的には夫婦共働き。バイクや自転車の運転も、率先して女性が行っているのをよく見かける。

社会主義国でありながら、女性の権利と平等について積極的な姿勢を示しており、政治でも企業でも女性リーダーが組織を率いる事が珍しくない。民間企業において、女性管理職が占める割合は28%で、世界12位(2009年Grant Thornton社調査)だという。

現在都市部では「二人っ子政策」が広く浸透している。しかし違反しても特に罰則はなく、生活水準を下げずに幸せに生きられる家族の単位として政府が推奨しているそうだ。(オルタナS特派員=中川真弓)