デザインプロデュース支援や人材育成活動を行うJDPU(ジャパンデザインプロデューサーズユニオン)の京都支部は2012年1~3月、「たらちね‐NIPPON」を京都市で開講する。日本文化や日々の生活から自分の持つ感性や美意識を磨く「場」や「きっかけ」を提供するプロジェクトだ。

同講座は、講師と受講者のコミュニケーションを大切にしている。日本文化や文明の精神を、多種多様な分野で活躍する講師の人生経験や職業体験を織り交ぜて伝える。企業活動や社会活動に対して自分自身で考え、行動のできる人間になることを目指し、これからの人生の一歩を踏み出す糧にしてもらう新しい教育スタイルだ。

1月から3月に行われる12講座(提供JDPU)

各講座には、日常生活の質を高めるための講座や伝統工芸人と語る講座など12講座ある。

「京町家の暮らしと京扇子」では、三代にわたって扇子製造卸業を営んでいる大西常商店の大西久雄さんが、築100年を数える店舗兼住まいの京町家での暮らし、京扇子の種類や工程の話などを自らの体験を基に本音で語る。

「外国から見た京の文化と茶道体験」では、日本の伝統である茶道をカナダ出身の茶道家ランディー・チャネルさんが教えてくれる。実際に茶道を体験してもらい、お茶の基本である「おもてなしの心」を学ぶ。

JDPU広報担当の徳山和幸さんは「今日の情報社会では、事業者や市民全ての人々が自ら考え、自ら行動する必要があります。そのためには、各々が感性を磨かないといけません。感性を磨くためには、本物のヒト・モノ・コトに触れる機会を増やすことが大切だと思います。この講座を通して多くの方に自分の感性や美意識を磨いてほしい」と話す。(オルタナS関西特派員=北村洋樹)


たらちねNIPPON