2月1日から開始される「ヒルカツ」は、facebookを利用してOB/OG訪問を行うウェブサービスだ。名前の通り、昼食の時間に希望する企業・業種で働く社会人の話を聞くことができる。参加するにはfacebookのアカウントから会員登録が必要で、就職活動をしていない学生や社会人も登録可能だ。
現在、1月中に登録した大学生を対象に、「ヒルカツ」内の昼食費を支払う「2月中のランチ代全部出しますキャンペーン」を開催している。1月31日までに先行会員登録した学生のうち、よりたくさん自分の友達が登録している上位30人が選ばれるそうだ。登録開始の初日である1月12日には社会人を含む1500人以上が登録したという。
運営している株式会社オンザボードの山下博巨さんに、「ヒルカツ」を立ち上げた経緯を聞いた。
「合同説明会やセミナーに参加し、様々な企業の話を聞くことも重要な就活の一つです。その一方で就職活動のソーシャル化が進み、facebookを利用して企業の情報を得る学生が増えてきています。
しかし、いずれにしても1対大勢という形態であり、学生は一方的な情報しか得ることができないのが現状です。将来働く企業であるならば、もっと色々な話を聞く機会があるべきです。そこで、既存のOB/OG訪問をより簡単に、よりカジュアルに提供したいという思いで私たちはヒルカツを発表しました」。
また今後の展望については、「OB/OG訪問は少々かたいというイメージを払拭し、社会人の方とフランクにかつ濃密な話ができる、新しい就活のカタチを創造することを目標としています。学生にはこのヒルカツをぜひ活用してもらって、自身の就職活動の役に立ててもらいたいと思っています。私たちも「就活といえば、まずはヒルカツ」といわれるように、これからもサービス向上に努めていきたいと思っています」と話す。
就職後のことは実際に社会に出てみないと分からないものだが、このサービスを利用して社会人の本音を聞くことで、少しでもそのギャップを小さくすることができそうだ。(オルタナS 木村絵里)
■ヒルカツ