今年7月からロンドンで開催されるオリンピックはコンセプトに「one planet」を掲げ初の”持続可能なオリンピック”を目指している。準備、開催、開催後に至るまで環境に配慮したプランが考えられている。




エネルギー面では、オリンピック運営に必要なエネルギーの20%を再生可能エネルギーでまかなう予定だ。またスタジアムに「PaveGen」という足で踏むと電力を生む舗装スクラブを導入し、電灯の電力として使用するという。

このオリンピックスタジアムそのものも再生材料を含むコンクリートで建設されており、リサイクルや廃棄物についても徹底されている。例えば大会期間中に発生する廃棄物はすべて埋め立て処分をせず、閉会後に再利用、リサイクル、または堆肥化する予定だ。スポンサー企業のコカ・コーラも、期間中に競技場で扱うコカ・コーラ製品を再生可能なパッケージにするそうだ。

移動の面では、インフラを整えて観客は徒歩、自転車、電車などで競技場へ移動できるようにし、選手も会場に歩いて行けるよう選手村を近くに建てるという。「one planet」を達成するには委員会だけではなく選手、観客、企業みなが協力し合う必要がある。

オリンピックという世界中から注目される舞台で、サステナビリティについて発信できるのは絶好の機会だ。今年は競技だけでなく環境面にも目を向けてみよう。(オルタナS 木村絵里)




ロンドンオリンピック公式サイト