「モード・フォー・チャリティ」(MODE for Charity)は、国際協力NGOジョイセフ(東京・新宿)が中心となり、ファッションやイベントで途上国の妊産婦を支援することを目的にしたプロジェクト。第2回の開催となった2011年は、タンザニア・シニャンガ州の妊産婦と東日本大震災で被災した産婦を支援対象とした。

シャンガニア州はタンザニアの中でも妊産婦死亡のリスクが高い地域。ジョイセフは2011年からここで、妊産婦の健康を守る取り組みを始めていることから、「寄付を直接地域に届けられる場所として、支援先に選んだ」(ジョイセフ広報グループの甲斐和歌子さん)。

各地域に届ける寄付金を500万円に設定。寄付金を募るために同プロジェクトの親善大使を務めるモデルの冨永愛さんや女優の土屋アンナさん、歌手のhitomiさんをはじめとした著名人によるトークショーやアコースティックライブが行われた。

左からマギー審司さん、土屋アンナさん、冨永愛さん、hitomiさん (c)Miki Tokairin/ JOICFP


















公式ホームページではエシカル・ジュエリーを手がけるHASUNAのネックレス(11550円)やナチュラルサイエンス社のミルクバスエッセンス(2300円)などのオリジナルチャリティグッズが販売された。その結果、タンザニアへ437万円、被災産婦への寄付として504万円が集まった。

被災地にはこの資金に震災直後から募ってきた寄付金をあわせた額が義援金として届けられ、12月28日までに妊産婦2400人に対し、1人5万円が配られた。

タンザニアでは、2012年の4月からシニャンガ州ムワルクワ村の診療所に、妊婦健診、出産、産後健診、入院ができる施設を増設、水道のない4つの診療所に雨水をためる貯水タンクを設置する予定だ。
今後の活動について、甲斐さんは「2012年も引き続き、『途上国の妊産婦と女性を守る』という団体の使命を果たすために、被災地やアフリカの妊産婦支援のための寄付は募っていく」と語る。(オルタナ編集部=赤坂祥彦)

MODE for Charity