一個のボールを通して障がいの有無に関係無く、サッカーで混ざり合う社会を実現する為のブラインドサッカー用ボールが、日本初の国内メーカー生産で誕生した。

生産したのはフットボールブランドの「SFIDA」。(運営:株式会社イミオ 東京港区)「Voyager」(ボイジャー)と名付けられたこのボールは2012年1月より販売されている。

中に鈴が入っていて蹴ると音がする仕組みである 写真提供:株式会社イミオ


去年12月に宮城県で開催された「第4回IBSAブラインドサッカーアジア選手権大会」の公式球としても使用されて話題を集めた。

「Voyager」という名前が付けられた背景には、障がいの有無に関係無くサッカーで混ざり合う社会を実現する為の未来への航海者=Voyagerでありたいとの思いが込められている。

去年の年末には震災の被害を受けた仙台の小学校をブラインドサッカー日本代表の選手たちが訪問して、このボールを使っての交流や、小学生に対してのブラインドサッカーの体験教室が開かれた。

大会で使用される「Voyager」 写真提供:株式会社イミオ


このボールを制作した株式会社イミオの広報担当者上田唯人さんは「今までは国外メーカーしか生産していなかったので、安定的に供給出来ていなかった。しかし、国内メーカーで生産することによって、品質性の高さや供給の安定が可能となった。このボールを通してブラインドサッカーの存在を世の中に知ってもらい、視覚障がい者の方々の社会進出へのきっかけになれればと思う」と答えた。(オルタナS特派員 池田真隆)



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