2匹の看板ネコは保健所の犬とネコを保護しているNPOから譲り受けた。デスクの中央が定位置だ


オーナーの広瀬眞之介さんは、開設の経緯を語る。
「学生時代から地域活性に興味があった。僕は生まれも育ちも文京区だが、東京に人が多すぎるのが、地方にとっても東京にとっても問題ではないか?と思っていた。 大学院修了後、デジハリ大学院の UI ターン事業に関わって、UIターンを妨げているのは、キャリア・収入と人間関係の2つだと考えた。そこで「働き方を変える事で、移住者を増やし、地域が活性するのではないか」と、ここを始めた。そして、動物(ネコ)の為に整えた環境は人間にも優しいし、クリエイティビティも刺激されそうでしょ?」

広瀬眞之介さん。地方の小さな山村で作られている床材や商談スペースの家具を気に入って購入する人も居るので、ショールームとしても活用されている


ユニークな取り組みが評価され、内閣府のビジネスプランコンペに入賞し、起業支援金を調達した。ネコワーキングの営業時間は月~土曜日の10時‐22時。現在の利用者数は10人。月額19,800円の使いたい放題プランと、月額固定費1000円+120分毎に1000円のスポットプランがある。毎月2日と22日はjellyと呼ばれる体験日なので、1日1000円で利用可能だ。その他、週2~3回行われるイベントはHPでチェックできる。



集う人がバラエティに富んでいる事を、広瀬さんは大切にしたいと言う。予想外の人と出会えて、面白い発想が生まれる瞬間を何度も見てきたからだ。新しい働き方の提案が、地域活性につながる場所として注目したい。(オルタナSベトナム支局特派員=中川真弓)


■ネコワーキングhttp://necoworking.com/

【コミュニティー】の良記事まとめ一覧に戻る

1 2