100年先へ3.11を伝える震災イベント「PLAY the 311 vol.01」が4日開催された。会場には全国から学生を中心に約80人が訪れた。主催団体であるWA-Chord project(ワコードプロジェクト)代表のatsushi(20)さん(本名:志田淳)さんがボーカルを務める気仙沼出身の学生バンドthe Revaiz(リバイズ)の演奏もあり、場内は盛り上がった。
曲名は「SHINE」。atsushiさんが中学3年生からの付き合いである、高木リュウセイくん(10)に捧げた曲である。高木リュウセイくんは、atsushiさんが通っていた塾の先生の息子で、弟のように可愛がっていたという。
atsushiさんは「多くの友達が亡くなってしまったが、その子だけ夢に出てきた。笑顔で僕を見ていた。僕自身がその子を忘れないためにこの曲を作成した」と語る。
会場にいたお客さんからは「伝えたいメッセージのスト—リー性が豊かで、ずっと記憶に残る気がする」などの感想がでた。
また、イベントでは、atsushiさんと今年4月から陸前高田市広田町に移住して被災地支援活動を行う三井俊介さん(23)のトークショーも開催された。 「震災から1年が経過したが、被災地出身者にとっては、まだ3月11日から時が進んでいないように感じている。世間との捉え方の違いがある」と、被災地出身者が抱える悩みを話した。(オルタナS特派員=池田真隆)
「SHINE」
WA-Chord Project