mybox(マイボックス)は、モノを捨てずに大切にするためのフリマに、社会を良くしていこうというチャリティを組み合わせ、インターネットで発信している。3年前にリサイクルブティックを営んでいた母親の死をきっかけに、それまで全くリサイクルにもチャリティにも関心がなかったという石井大介、亜実兄妹が志を継ぐ形で立ち上げた。

あきる野市の小峰公園「ふれあい広場」で植林する様子


出品者は、商品の販売代金の35%の手数料を払い、寄付する金額をいくらにするのかを、出品者自身が決めるシステムだ。出品者には、ミュージシャンやタレント、モデル、クリエイターなどスタイリストが本業の石井大介さんと、女優など様々な活動を行う亜実さんのネットワークの人々が名を連ねている。

利用者にはリピーターが多く、年齢層も幅広いため、コーディネイトのアドバイスや価格交渉まで、きめ細かい心遣いもしている。「病気で外に出ることができなかったけれど、購入した洋服を着て外出したい」という感謝の手紙が届いたり、クリスマスに利用者の方々へ送った鉢植えのプレゼントに対するお礼の返信が届いたりすることが、マイボックスを運営していく原動力となっているようだ。

チャリティは主に、全国27都道府県・52ヶ所に植林するNPO法人 水と緑の環境フォーラムの「もったいないkids植林プロジェクト」を直接支援している。東京ではあきるの市で、3年がかりで子供と一緒に森を作るという、森と子供達のためのプロジェクトを行っている。ドングリから芽が出て、やがて木になるという感動は、都会育ちの子供達と石井さん達の貴重な自然体験になっている。

今後は、古着をリメイクしたファッションショーや、一般の人達のリアルなフリマとワークショップ、トークショーの開催などを予定している。高齢者を雇用して、古着をリメイクし販売する事も考えている。東京に限らず、地方でも展開していきたいそうだ。ショッピングの楽しさや嬉しさを否定せずに社会貢献できる事と、リユースの重要性を感じてほしい。(オルタナS特派員=奥田景子)


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