ネット広告費の一部が被災地支援団体への寄付金になる仕組みが今年5月に誕生した。「Donations(ドネーションズ)」というサイトである。フェイスブックの「いいね」ボタンへの1クリックで最大10円が被災地支援団体に寄付される。

いつもの「いいね」が寄付になる


ドネーションズには寄付金を出す協賛企業約40社のフェイスブックページと、9つの寄付先団体の紹介ページが掲載されている。寄付先団体にはYouth for 3.11や国際ボランティア学生協会IVUSAなど、学生による被災地支援団体などが並ぶ。

寄付する仕組みはフェイスブックの「いいね」ボタンを押すだけである。ユーザーへの負担金は掛からない。ユーザーは、まず協賛企業のフェイスブックページの「いいね」ボタンを押す。1「いいね」で1社につき最大10円が寄付金となる。次に寄付を希望する団体を選択して貯まった金額を寄付することができる。

5月にサイトを開設して、会員数は400人を越した。掲載する協賛企業や寄付先団体も増やしていく予定である。サイトを運営しているライトアップ(東京・渋谷)メディアグループサービス開発局の森田詠美さんは、「年間で企業がネット広告に出稿する約8000億円の0.1%でも寄付へ回すことができれば8億円になる」と話す。今年度で会員数10000人を目指すという。(オルタナS副編集長=池田真隆)


「Donations(ドネーションズ)」