10月27日・28日の2日間、札幌市青少年科学館(札幌市厚別区)で「環境科学展」が開催された。来場者は、二日間で6000人を上回り、昨年度よりも1000人を超える結果だった。

来館された子どもたちは環境科学展のチラシを持参し、あらかじめ回る順番を計画したり、オリジナルしおりを作成したりするなど、積極的な参加をしているようだった。そういった期待を裏切ることのないよう、直接手に触れる体験型、その場で確かめられる実験を主軸にした17のブースが施されていた。

開場前に集まる来館者


環境科学展を楽しんだ子どもたちの手には、手作りエコバックやエコ石鹸などたくさんのおみやげを抱えていた。担当した札幌市青少年科学館の安齋沙耶さん(25)は、彼らを見送りながら、「子どもたちは、体験することや実験することが大好きなので、参加型の企画になるよう各企業・団体の方とやりとりをした。体験や成果物を通して、環境について考えるきっかけになってくれると嬉しい」と語った。

実験風景


「温度差で電気をつくれたことが、一番びっくりしたよ」と言ったのは小学4年生の女の子。今まで触れたことのないものに感動し、知る喜びを感じることができた様子だった。

このイベントでの体験が、後に温度差発電を思い出すきっかけになるだろう。企業・団体は未来を担う子ども達のために、考えるきっかけを作りの提供を求められているのではないだろうか。(オルタナS北海道支局特派員=内野亜沙美)