23日、都内で中経出版主催の「2014卒就活スタート直前!何もしてこなかった大学生でも内定はとれる!『凡人内定戦略』×『なぜ学生の9割は就活に疲れるのか』座談会」が開催された。会場には就活目前の大学生を中心に約30人が参加した。

『凡人内定戦略』著者の武野光(むのひかる)氏


『凡人内定戦略』はサークル、インターン未経験の凡人学生であった武野光氏が、自身の就活体験を基に、資格やコネなどがない一般の学生でも、企業から複数内定を獲得するための戦略を解説した内容の本となっている。

武野氏が2011年に本のビジネスコンテストである出版甲子園に凡人内定戦略の企画書を提出し(当時のタイトルは無能の就活)、準グランプリを獲得したことがきっかけで2012年の9月に刊行された。

会場では、凡人内定戦略の著者で、現在は社会人として企業に勤める武野氏が、『なぜ学生の9割は就活に疲れるのか』の著者である石渡嶺司氏とトークセッションを行った。凡人内定戦略を執筆するきっかけ、武野氏が就活で複数内定を得るまでの経緯を中心とした話で盛りあがった。

参加者による質問会も開かれ、「複数の内定を得るも、現在の会社を選んだきっかけ」「就活時のスケジュール調整」「武野氏の現在の社会人生活について」など、様々な質問に対し、武野氏は真摯に質問に答えた。

就活目前の大学生に対し、武野氏はこう語る。
「就活で失敗することを恐れる人が多いが、失敗を恐れないでほしい。むしろ、捕らわれて行動できなくなることがいけないのだ。企業側は就活生の成功した話より、失敗談を聞きたいと思っている。企業が欲しいのは、その失敗をどう乗り越え、武器に変えたかというタフな人材だ。例え、就活に失敗しても死なないので、諦めずに頑張ってほしい」

就活はあくまで、企業に就職するためのひとつのプロセスにすぎない。就活に絶対的な成功はなく、個々人に適したやり方があるが、『凡人内定戦略』を参考に就活に挑んでみてはいかがだろうか。(オルタナS特派員=高橋一彰)


武野光氏のブログ、「無能の就活。」